現在、健康食品(サプリメント)は空前のブームといってもよい状況です。全体的に元気のない日本経済の中にあって、健康食品の市場規模は、一説によれば一兆円に迫る勢いといわれています。事実、街にはありとあらゆるサプリメントが氾濫し、ビタミン、ミネラルを初めとして、キトサン、プロポリス、イチョウ葉、DHA、食物繊維など驚くほど多種多様な商品が出揃っています。そして、これらがコンビニやスーパーで実に簡単に手に入るのです。また、新聞や雑誌に、健康補助食品の広告や通信販売の告知が載らない日はありません。驚かされるのは、品目の多さもそうですが、その価格の違いです。同じような効果効能をうたった製品でも、メーカーによって天と地ほどの格差があるのです。消費者である皆さんは、どうやって正しい判断を下すのでしょうか。それよりも、この奇妙な現象に日頃から疑問を感じている人が、どのくらいいるのでしょう。そもそも健康食品の「健康」とは何でしょう。超高齢化社会と呼ばれるようになって、人々の「健康で長生きしたい」という欲求はますます強まってきているように思います。ところが意に反して、ガン、高血圧、糖尿病その他の生活習慣病は増加するばかり。農薬まみれの野菜、ダイオキシンに汚染された空気、さまざまな電化製品から発する電磁波などなど、どれ一つとして改善されない環境で、「健康であり続ける」ほうがしょせん無理な話なのかもしれません。環境のせいばかりにもしていられません。