塾が必要だというのは、矛盾していないだろうか。「それならば、私の方針をよくわかっていただくために」と合格者の母親たちが書いた体験記を先生は見せてくださった。「受験に対し、どのような方針でのぞまれましたか?」という質問に対し、「『チャイルド』に来るまでは、毎日勉強させなくてはとあせって、子どもをたたいたりもしていたが、先生の話を聞いて“ふつうの生活”をすることのたいせつさを知った」と何人もの母親が回答している。どうも合格者のいう「ふつうの生活」は、世間一般の五歳児の「ふつうの生活」とはちょっとちがうらしい。具体的にどういう生活が受験生としての「ふつう」なのだろうか。「朝六時に起床させて、前夜読み聞かせをしたお話を記憶しているかどうか質問してたしかめ、幼稚園から帰ったら紙工作、夕方にはペーパーとパズルをさせました」二日に二時間は折り紙、工作、ペーパーなどを必ずやらせていました」
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