新しい合意が長持ちするかどうかは不明だが、破産したダウ・コーニング社製の豊胸材を入れた女性にも新しい道が開けてきた。この本(訳者注ハードカバー版)が出版された時点で、新しい合意が古いものより長持ちするかどうかは全く不明だった。満たすべき要件が前のものより厳しくなった上、賠償額は減額されるということで、多くの女性は裏切られる思いがした。その上、この合意書は豊胸材を入れた全女性のおよそ半分には適用されなかった。すなわち豊胸材がダウ・コーニング製の女性の場合だ。しかし科学的証拠が、豊胸材と病気の関連に反証するような結果をもたらすにつれ、個人的に訴訟しても見込みが薄いように思われた。このようにして、非常に気前よく支払ってくれる集団訴訟の和解条件を受け入れるか、個人的にもっと大きな金額を得ようと試みるかの二つの選択肢があると思っていた女性達は、気がついてみるとどちらの選択肢も閉ざされていることに気がついた。理論的には道は閉ざされていたが、その一方で、彼女達にとって有望な二つの進展があった。一つは、ダ`ウ・コーニング製の豊胸材を入れている女性は、ダウ・コーニングの親会社で財力のまさるダウ・ケミカルに請求できると、連邦裁判所と2、3の州裁判所が決定したことだ。1995年の秋に、ダウ・コーニング製豊胸材を入れた女性がダウ・ケミカルを訴えたのに対して、ネバダ州の陪審が1410万$を裁定した(そのうち1000万$は懲罰的損害賠償だった)。二つ目は、科学的証拠が出てきてもあまり影響を与えないかもしれないということである。ネバダの訴訟で、ダウ・ケミカルはメイヨー・クリニックの研究と「看護婦の健康調査」の研究結果をとり上げて指摘したが、効果はなかった。このように集団訴訟和解が破綻してしまったので、原告弁護士とその依頼人である女性達はできるだけ速やかに裁判を始めることに全関心を寄せていることだけは確実だ。
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