ITが進んで情報の単価(ビット単価)が下がり、固有性の高いプロセスが次々と汎用製品に支えられるようになってきている。そうした中での勝負は累積経験量になって現れる。スコアリングモデルの活かし方を考えれば理解しやすい。あるスコアリングモデルがあるとしよう。それに対してどれだけの与信率を出していくかというのは、スコアリングモデルの結果のデフォルトを追跡し、フィードバックしながら、これならば対応可能、これ以上は危険というふうに経験量をためていくことでどんどん修正を加え、正確性を高めていくことができる。その正確性が顧客を増やすことになり、データの蓄積は高まり、また正確性を高めることになる。80%が標準化されてしまって、残りの20%の部分で勝負をしなければいけないときには、早くそのマーケットに入っていくことが重要である。これは、マーケットを早く押さえるということだけではなく、経験量を蓄積するためなのだ。これまで、企業のハードウェア、ソフトウェア、どれもがコピーすることは難しかった。いまはアプリケーションやインターフェイス、ビジネスモデルまでがコピー可能だ(だからこそビジネスモデル特許が必要とされるのだが)。オリジナルなビジネスをつくり上げたとしても、それと同じことをみんながやってしまうようになる。先に進むためには、蓄積した経験をもって、それを活かさなければならない。顧客の満たされていないニーズをいかに早く見つけて商品化するかというスピードも重要になってくる。
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