私は怖がらずに言った。「おばさん?」中年女が口を開く。「そうだよ」「麻薬中毒でこのビルで死んだおばさんね?幽霊になってもずっとこのビルにいると思っていた。でもどうしてゴルフーバックのなかにいるの?」「お兄ちゃんがここで休むことを許してくれたんでね」「彼ね」「そう。あのお兄ちゃんはとてもやさしい。中毒でこのビルで孤独死したあたいの身体をタオルで拭いて、嘔吐物も処理してくれて、ちゃんとお祈りまでくれて
卵は最初から、卵だった?... の続きを読む
慢性病患者は障害者なのです。そして障害者は一九八一年の国際障害者年のスローガンが謳い上げているように、完全参加を強く求める、社会の恒常的な成員です。一時的存在でも例外的存在でもありません。男と女とがら、子供と大人とから人類社会が成り立っているのと全く同じに、障害者と非障害者とから私たちの社会は成り立っているのです。したがって慢性病患者の場合、頭から、社会的責任を免除された人間であると単純に規定して
慢性病患者は障害者... の続きを読む
1969年になると、民謡=ロック音階の(恋の季節)(ピンキーとキラーズ)が、レコード大賞グループ新人賞をとるまでになりました。そしてそのまま、キャンディーズの(春一番、67)、ピンク・レディーの(ペッパー警部、76)に向けて、日本歌謡は、本来の民謡音階というかロックの時代の国際標準としての単純5音階へ安定的に収まっていくわけです。わらべうたの音階の浮上にともなう重要な動きとして、上着の「ソラ」が日
マイナー・コードの民謡抒情について... の続きを読む